先日,ちょっとした用件で現在学部四年生が居室として使用している部屋に行ったのですが,その部屋で色々ととんでもないものを発見しました…….
まず,タイトルにもある北海道大学地質鉱物学教室(現・理学部自然史科学専攻)の修士論文第一号.しかも,よりによって(?)その著者が,資源地質の分野で,偉大な功績を残された大立目先生.因みに戦前の方です.修論の受け取りは,1930 年代でした.因みに審査をしているのが,私の所属する研究室の一番最初の教授であらせられる長尾先生.長尾先生と言えば,デスモスチルスの発掘で有名な先生です.
こんなものを四年生の檻においておいて(しかも鍵すら掛かっていない)良いのかよ…….
他にも,以前,偶然,書庫で見つけたこんなものに書かれていた「二年生の地質実習」の報告書集も発見.湊先生やらなにやらのビッグネームの学部生時代の調査報告がゴロゴロと出てきました.
で,どの調査記録も調査範囲が半端じゃない…….1/25000 地形図全域とかは極普通で,大先生方の多くは1/50000 地形図全域とかもざら.こういう基礎があってはじめて地質って語れるんだよなぁ,とか思わされました.
で,現時点におけるその正統な後継研究室(旧地質鉱物学教室第二講座層位学古生物学部門)が私を含む同僚たちであると言う悲劇.今は亡き大先生方にあわせる顔がないです…….
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