2008年04月16日

覚え書き(続き)

続き.

R.E.M. "Live"

実は,R.E.M. のライヴ音源はこれがはじめて.そもそもそんなに演奏技術をひけらかすようなタイプの音楽ではないし,「ライヴでどんな風にやっているのか?」と言うところにあんまり興味がわかないバンドだったので,Youtube などですら探したこともなかったのです.

そんなわけで,DVD ではじめて動くR.E.M. を見たんだけど,すっげえ格好良い…….なんで今まで興味を持って調べなかったんだろうと軽く後悔するくらいかっけえ…….演奏からスタイルからアクションまですべてが他のどんなバンドよりも完璧に格好良い.正直,最末期のZeppelin の格好よさを超えるライヴでのパフォーマンスは有り得ないと思っていたんだけど,R.E.M. は軽くそれを超えている気がする.

今度,日本に来ることがあったら何を差し置いても参戦しようとココロに固く誓った.


Dream Theater "Systematic Chaos"

安心と信頼と数限りない実績のバカテク集団+余分な歌.

相変わらずラブリエたんが激しく邪魔.このバンドにボーカルを入れる必要性が全くわからない.まぁ,世界観の語り部としてVo. を配置する,という考え方も悪くはないんだけど,このバンドの演奏力があればそんなことしなくても十二分に伝わると思うんだけどなぁ…….そもそも,英語で歌われている時点で日本人である私にとっては「語り部」にすらなっていないし…….

ラブリエたんは決して歌が下手なわけじゃないって言うところが,更に質が悪い.後ろの演奏隊に見合うほど上手くはないんだけど,普通には上手いから聞き流して無視することも出来ない(=演奏に聞きいるのに邪魔)という…….もっと上手くなってオペラ歌手並の歌唱力を手に入れるまで努力するか,さもなくば,むしろもっと下手に歌えといいたい…….


M@sterLive 02

全般的にハードなアレンジの曲中心.メンバーが最低限リズムと音が取れるメンツ(+はき寄せられた不人気の眼鏡)という構成になった理由がある程度わかった.上手く音を取って歌うのが難しいアレンジの曲ばっかり.

新曲の"It's Show!" は,かなりの名曲.
posted by yulico at 21:54| Comment(0) | TrackBack(0) | 音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

覚え書き

取り敢えず,忘れないうちに先日購入した分のCD の諸感想を覚え書き.

R.E.M. "Accelerate"

近年のロックシーンの傑作の一つにあげていいと思う素晴らしい出来のアルバム.間違いなく'00 年代に出たロック〜ハードロックアルバムの中で五本指に入る名作だと思う.

個人的にはGreen Day の"American Idiot" やRed Hot Chili Peppers "Stadium Arcadium", U2 の"How to dismantle an atomic bomb?" と並ぶ「(いい意味で)え?お前何やってるの?」アルバムの一つ.50 代に差し掛かったオルタネイティヴパンク〜ニューロックのバンドが,初期N.Y. パンク〜後期ブリティッシュハードロックな音を出しつつ,それでいて,バンドの持つ空気やノリが全然失われていないとか…….

はじめに聞いたときは一曲目のイントロのギターで,完全に意識を持っていかれて,30 分の間完全に放心状態で聞いてしまった…….


In Flames "A sense of purpose"

どんなことがあっても過去の作品のクォリティーを超える新作を出し続けることに定評のあるIn Flames だが,前作"Come Clarity" が大傑作だったので少し心配していた.しかし,蓋を開けてみれば,今作も大傑作とまではいかなくとも,クォリティーは全く下がっていない秀作と言った感じ.

取り敢えず,全編に渡っていい意味でメロデスの新しい教科書みたいな曲が並ぶ.前作みたいなキャッチーさや凄みはないんだけれど,無駄に高い演奏能力と歌えるデスボーカルであるアンダースの特徴的な歌声をフル活用して「堅実なメタル」を目指している感がある.

前三作("Reroute to remain", "Sound track for your escape", "Come clarity")くらいのアメリカンニューメタル的な音と北欧の泥臭いメロデスの融合と言う音楽的実験が一段落ついて,完全にそういうタイプの音を体得した結果,そのジャンルのスタンダードになりうるような堅実なアルバムを作っておこう……みたいな雰囲気が感じられる.

確かに,個人的には,必ず北欧の民謡をアコギで弾いた曲が一曲だけ入っているという構成の頃の泥臭いメロデスも好きだけど,名実共に世界のメタルを引っ張る立場になりつつあるIn Flames ほどのバンドにそれを望むのは酷だと思うし,こういう方向性を極めて,最終的に行き着くところがどこになるのかを見極めたい思いもあるので複雑.

ただ,次回作くらいで遊び半分に"Whoracle" の頃のようなアルバムを一発だけ出してくれたりすると私のようなオールドファンは喜ぶんだけどなー.
posted by yulico at 21:25| Comment(0) | TrackBack(0) | 音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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