こんにちわ.yulico です.フィールドに行ってたりしていて忙しかったので,しばらくご無沙汰しておりました.
先日来,
日記の方で散々自慢してきたことですが,昨日,Simon & Garfunkel の札幌公演に行って来ました!
この公演のニュースを知って以来,「どんなに値段が高くても行こう!」……と決意していたので,当然,アリーナで即チケットを予約しました.
日記に
つらつらと書いているけれど,並の直撃世代よりは彼らに対する思い入れがあるつもりなので……(実際,喫煙所で何人かのおっさん方と喋ったけど,歌詞とかコード進行のディープな話を振ったら,おっさん方のほうが話に付いてこられなくて引いてたw).
以下,感想……というか,様子の報告です.
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予想していた通り,客の年齢層はかなり高めでした.髪が真っ黒な人がほとんどいない感じ(白髪的な意味でw).それでも,何組か,家族とか親子とか言った風の人たちがいて,むしろ,僕の世代よりも若い子(母親と一緒に行動してたりすることを考えると,中高生くらい?)たちをちらほら見かけました.やっぱり,僕くらいの世代は,直撃と言うわけでもなく,かりにオールドフォーク好きでもチケットの値段帯やらのせいか,ほとんどみかけませんでした.
因みにセットリストは覚えている限りUDO 音楽事務所のweb site に掲載されている
名古屋公演のものと変わっていなかったと思います(実は,ポールのソロ活動時代について,そこまで詳しくないので,ソロパートに関しては分かりません……orz).スカボローフェアには"Canticle" がついてませんでした……残念!
バックバンドが凄く乗ってて(特にリズム体とギター),超良質の音が聞けました.
お二人に関しては,前半部の前半(セットリストでいうと"America" くらいまで)は,微妙に調子が悪い,というか,歌が全開ではない空気があって("America" のイントロのリフをポールがミスったり……),
「やっぱり,年には勝てないのかなぁ……」
……という空気が会場中にありましたが(それでも,二人のハーモニーは,本当に,背筋が凍り付くくらい綺麗でした),一回目のMC からデビュー曲"Hey Schoolgirl", カバー曲"Be Bop a Lula" をやりはじめたくらいから徐々に声が出てきて,"Mrs. Robinson", "Slip Sliding Away" あたりの名曲ラッシュ時には,「ほとんど往年のライブと同じくらい声が出てるんじゃないか?」というくらいのできでした(……とはいえ,往年のライヴなんてCD でしか知らない世代なんですがね……).
アートのソロパートで,アートが,「じつはむかしおしのびでにほんをまわったことがあって……even Hokkaido」と日本語(英語まじりw)でMC をして笑いを取ったり,その頃から,はじめは色々な意味で緊張感溢れていた会場の空気もほぐれてきているのを感じました(実際,僕も前半は「伝説の音を一音たりとも聞き逃してたまるか!」と肩肘張っていたので,人のことはいえませんが……w 実際,あの音の中にいると,そんな感覚をかなぐり捨てて音の中に埋没していく多幸感に抗うのがバカバカしくなって,もっとゆったりと音に浸る気にさせてしまうんですから,凄い音楽だと思います).
後半は凄すぎて言葉で表現するのがバカらしくなってしまうので,感想もクソもありません.ただ,"Bridge over troubled water" のアートソロ〜ポールソロ〜デュエット〜アートソロ(ラストのサビ)……という流れは,まさに圧巻でした(だって,70 手前のおじいさんが原キーで,しかも,凄い声量で歌いきったんだぜ!).歌い終わった瞬間,全観客が圧倒されて,一瞬,会場がシーンとなったあとの大拍手&スタンディングオベーションは一生忘れないだろうと思う…….
アンコールも,セットリスト通りでした.一回退場したあとに,二人だけ出てきて"Sounds of silence" が始まり,曲の途中からバックバンドが加わって,"Boxer" で二度目の締め.退場後,今度はかなり間をあけて,お約束の「仕方ないな〜,もう一曲やる?」みたいな小芝居のあとに(笑),"Leaves that are green" をしっとりと聞かせて,二人が観客を煽って,ラストソングに持ってきたのが"Cecilia"(←ちなみに僕が一番好きな曲)!!!そして,フォークのコンサートなのに,会場がオールスタンディング状態へ!!"Cecilia" を歌い終えたあとにバックバンドのメンバー紹介があって,なんと,もう一回"Cecilia"(のサビ)を熱唱!……と大興奮の内に終幕したのでした.
会場を出る方々から「冥途の土産ができた」的な発言が出てくるのを聞きながら(w),心底,今回,来ておいてよかったと思ったのでした.
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実際,何曲かメロディーライン取りを変えて歌いやすくしていたりしていたとはいえ(そりゃあ,流石にあのお年ですもの),原キーで全曲歌いきるとは思ってもいませんでした…….バックバンドの方々も,心底この音楽を作っていることを喜んでいるような感じで,敢えて'82 年のライブのときの演奏を完全再現みたいな遊びをしてみたり,逆にソロでは「これ,本当にフォーク?」みたいな大暴れをかましてみたり,聞いていて凄く楽しめました(まぁ,観客のおじさんおばさんがたはぽかーんとしてたけどw).
個人的に「すごいなー」と思ったのは,ベテランセッションマンの指が転んだときの誤摩化し方w.昨日は,特にピアノの方が緊張のせい(?)か何度も指が転んでおられたのだけれど,無表情で,さも「こういうちょっと外してジャズ風のアレンジにしているんだよ!」という感じで,同じリフをくり返すときに敢えてさっき転んだ音を入れてみたりとかしているのをみて,「流石!」と思ってしまったw ギターも,ソロの最初におかずを持っていきすぎて「ヤベー,まだ結構ソロの残り時間あるな〜」みたいな顔したあと,アームで音を歪ませる芸だけで,残り時間を押し切ったりしてたしw
アートの,少し斜に構えたような,でも,格好付けきれなくて,手の位置をどこにおこうか,ふらふらさせながら,結局,格好よくはなっていない,あの立ち姿も生で拝むことができたし(笑),何にしろ,素晴らしいコンサートでありました.
posted by yulico at 15:51|
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