2009年01月27日

かたちでわける話の続き

昨日の記事に関する同僚コメントが上がっていたので,簡単にコメントしておきます.……というか,昨日の記事の末尾で敢えてボールを放り投げていたので(暴投ともいう),突っ込み待ちでした.

あえて彼と意見が違うところを挙げるとすれば「形態分類は生態や進化と相関しない」という部分で,そこんところは「形態分類は生態や進化と相関するかどうかわからない」くらいにしておきたい.


多分,これに関しては意見は違ってないと思うのだ.

「形態分類は生態や進化と相関するかどうかわからない」って書いても良かったんだけど,それじゃあ,あんまり格好良くないから……というのと,同僚も触れているように,

コレには,同じ古生物系研究室に所属しながら,彼の専門が paleontology/stratigraphy である一方,私の専門が paleobiology だというのが影響しているんでないかと思う.


……という対比を期待したから.同じく「古生物」っていう括りでもこれだけ立場表明に差があるっていうことを書きたかったわけです.

んで,

そんなことより,一応名目上同じ研究室に所属しながら必ず相関すると言いきってしまうような適応主義者らしき人がいるというのが,これまた大いなる謎.


これがあって,こちらのコメント

古生物学というのは,今の非生物を過去の生物の痕跡として解釈する学問だと思っている.


ある種の性質とその成因に一対一対応がある場合もあるが,それでもやはり分類基準を性質ではなく成因にすり替える必要はないと思う.


……というわけで,結局いいたいことは同じなのですよ.本来,古生物に携わるものとしてはこのくらいシビアに「物」の扱い方に考察すべきであって,それが出来ない(または,楽な考え方をしたい)可哀想な脳みそならば死んだ方がマシですし,自分がもしそうなったら死にたい,ということ.

--

追記記事
「機能形態屋はかたちをみない」
「暴投に返信来た」
「予定は未定」
posted by yulico at 04:43| Comment(1) | TrackBack(0) | おべんきょう | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
ま,結局そういうことよね.
Posted by oa(ry at 2009年01月27日 07:00
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