2006年04月11日

解析的に音楽を聴くこと

 こんばんわ。yulico です。結局、また、深夜更新に戻っております。はい。

 今月は、せっかく作ったのにほとんど更新していないカテゴリ祭りにしようと思います。せっかくのblog なのに日記ばっかり書いているんじゃ全然意味ないですからね……。

 というわけで、いつ以来の更新になるのか分かりませんが「音楽」のカテゴリから行ってみることにしましょう。特に理由はないです。

 皆さんは音楽を聞くときにどういう風に聞かれるのでしょうか?
(クラシックとか民族音楽とかまで話を広げると意味がない議論だからロックとかジャズとかそこら辺までの話に限って、です)

「歌しか聞かない」
「なんとなく聞いているから分からない」
「ドラムを中心に。というかドラムだけ」(うちのバンドのドラマー君)
「特に考えたことがない」
「自分のギターソロの栄養」(うちのバンドのリードギタリスト君)
「そもそもそういう音楽は聴かない」

 などなど。
 まぁ、色々意見があることと思います。因みに僕の場合は、自分がベースをやっているせいか、音楽にあまり意識を集中していないときにはベース&バスドラしか聞いていないことがあります(だから大抵、ライブ会場とかで、ぼんやりしているときに他の人とノリがずれるw)。
 しかし、まぁ、音楽なんて「音を楽しむ」ものなわけですから(なんか小学校の先生みたいだけど……w)、どんな聞き方をしていようとその人の勝手なわけで、それをどうこう言う話ではありません。東京事変のCD を買って、椎名林檎の歌しか聞かなかろうがそれは個人の勝手ですからね。まぁ、そんな聞き方をしても、あのバンドが面白く聞けるとは思いませんが……。

 と、こんな結論で終わってしまったら、わざわざ記事を投稿する意味がないので、もう少し話を続けます。

 僕は、某バンド系サークルに所属しているので、身の回りに「音楽をやっている人」がたくさんいます。そういう人たちと音楽の話をしていると、音楽をやっている人たちには、二種類の人間がいることが分かります。それは、音楽に対して解析的かそうでないか、の二つです。言い換えれば、理論を少しでも知っているか、全く知らない感覚派か、の二つです。
 僕の場合、ベーシストである以上、前者にしかなり得ないのですが、後者の人と話をすると、根本的なところで分かり合えないことが多くあります。
 感覚派な人からすれば、「○○のギターソロが格好いい」ことは、「格好いいこと」に価値があっても、「それがどう格好いいか」には価値を見出しません。その反面、理論を知ってる派な人からすると「○○は、このコードをバックにこのスケールでソロを弾くから格好いい」という解析的な結果に意味を見出すわけです。当然、最終的に話が噛み合うはずがないわけです。

 どっちがよりよいか、という議論は意味をなさないのでしませんが、個人的には、感覚派って音楽に関して損をしている気がします。殊に、自分で音楽をやっている人は。

 だって、「格好いい」で終わってしまったら、自分じゃその「格好いい」音を鳴らすことが出来ないじゃないですか?
 パクれ、ということではないですが、真似をしなきゃいつまでたってもその「格好よさ」には近付けないんですよ?

 音楽理論というのは、先人が「どうしてこの音は心地いいのか」、「どういう組み合わせの音が格好いいのか」というのを研究し尽くして作った「感覚的な」指標です。言ってしまえば、少しでもその理論を齧っていれば、何百年(ロックなら何十年)もかけて先人が洗練してきたエッセンスだけをさらって「格好いい」演奏が出来るのです。そして、理論は、新しい「音の試み」がなされるたびに更新されていきます。

 つまり、自分が音楽を解析的に聴くことだけで、少なくとも自分にとっては「最新」の音楽理論を自由に手に入れることが出来るのです。これをしないって言うのは、本当に大損です。

 よくプロのミュージシャンで、
「自分は感覚的にしかギターを弾いたことがない」
 なんて発言をしている人がいますが、そういう人は、当然、理論を知らないのではなくて、理論を身につけた上で言っているだけです。だって、コードがC の時にC#スケールでソロを弾くプロなんて見たことないでしょ?不協和音を狙っている人は別ですが……。

 なんで、僕がこんなことを言うかっていうと、大抵、「俺は感覚で弾く」とかって言っているアマチュアって、究極にぐちゃぐちゃで格好悪い曲しか作らないんですよね……、少なくとも僕の見る限り……。正直、聞き苦しい。まぁ、理論知っているからってすぐ格好いい曲になるわけじゃないのが、痛いところですけど……。でも、少なくとも、理論に則れば無意味な(というか、意図しない)不協和音が鳴って不快感を煽ることはないです。

 閑話休題。

 というわけで、聴く話に戻ります。

 そんなわけで、僕は、音楽を聴くときは、「どうしてこれが格好いいのか」とか考えながら聴いています。正直、自分でもキモイですが、「え?こんな綺麗な曲でこんな猟奇的なコード進行か?(例:"Love" John Lennon)」とかいう発見は、解析的に聞いて初めて出来ることです。そういう発見があるからこそ、音楽を聴いていて「楽しい」と、僕は思うんですが、いかがでしょう?

 
posted by yulico at 04:09| Comment(0) | TrackBack(0) | 音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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