自分の知らないところで,自分の世界が広がってしまっているのを感じる.それは,例えば,このblog って言うのも一つなのだが,どう考えても自分の数少ないリアル知人の人数より遥かに多い人に見られているわけで,そういう意味では自分の知らない世界にまで自分の脳内の妄想が垂れ流されてしまっている事例の一つと言えるかもしれない.
ただ,今回の話は,もっと学術的なところの話です.昨日の昼過ぎに自分の指導教官がやって来て一言.
教官「○○の会議で●●(俺の専門にしている化石の世界の超大御所)に会って来たぞ!」
ゆ「……はぁ.超大御所っすね」
教官「●●にうちの学生で渦鞭毛藻をやっている奴がいるって話をしたら『こっちでも若手が少ないんだー』とか言ってて食い付きがよかったから,なんとか俺がセッティングしてやるから,お前,今年中にデンマークに行って●●とディスカッションして来い!」
ゆ「……はぁ……え?ちょっ……」
教官「●●はテチス,こっちはパシフィックだから競合もせんし,問題ないやろ?」
ゆ「そうですねー,おそらく向こうの研究者もパシフィックのデータは欲しいでしょうから……って,そういう問題ではなく……いや,でも,●●さんとディスカッション出来たうえ,後ろ盾についてもらえるとか凄いおいしい話ではあるんですが……ごにょごにょ」
…….
いや,国内の超大御所な先生に自分の知らないうちに話が飛んでいたりしてたこと(これは一昨年の話)までは理解の範疇なんですが,いつの間に世界に出てんの,俺の名前…….
まだ,何の業績もないのに.
個人的には,ドクターには進学したもののガリガリとアカポスを目指すようなルートは考えたくなかったんだけどなぁ……(もちろんタイミングがよく,アカポスを狙えるだけのチャンスがくれば目指すけれど,アカポスに執着して極貧無職研究員ルートには行きたくないから,基本,いつでもツルッと就活に移れるような立ち位置を確保しておきたかった).なんか,外堀から埋められて行って,いつの間にか,アカポスに執着する極貧無職研究員ルートの上で走っていそうな気がする…….
あ,因みにデンマーク渡航が正式に決まった場合,その費用は自腹です(いや,研究室の懐事情も知っているし,第一,こんなおいしいチャンスは自腹で50 万円払ってでも逃したくないんで,全く文句はないんですが).
※なお,国名等は仮です.業界が狭いから国名と渦鞭毛藻ってキーワードがあると,●●って伏せた意味なくなっちゃうからねー.