これらに関して,日記の方につらつら書いてしまったので,その記事にリンクしておきます.
http://dokuwakooshow.blogspot.com/2010/01/blog-post_18.html
時系列で情報が入るたびに追記していったので,若干,全体像が掴みにくい記事になっています.ご了承下さい.
時間ができたら,ちゃんとまとめたいと思いますが,いま現在,本当に身辺に余裕がないので,ご勘弁下さい.
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「(コンピューター性能で)世界一を目指す理由は何か。2位ではだめなのか」という仕分け人の発言。
「一時的にトップを取る意味はどれくらいあるか」(泉健太内閣府政務官)「一番だから良いわけではない」(金田康正東大院教授)「ハードで世界一になればソフトにも波及というが分野で違う」(松井孝典・千葉工業大惑星探査研究センター所長)などと、同調者が相次いだ
▽文部科学省
【理化学研究所(1)次世代スーパーコンピューティング技術の推進】世界最高速の計算性能を持つスパコンを神戸市に整備することを目指し、10年度は267億円を要求。仕分け人は「1位でなければ駄目なのか」「国民生活にどう役立つのかが分かりにくい」などと指摘。今年5月に一部メーカーが撤退しシステムを大幅に変更したことへの疑問や責任を問う意見が続出。「一度立ち止まって戦略を練り直すべきだ」との声が上がった。判定は「(予算計上の)限りなく見送りに近い削減」だった。
【理化学研究所(2)大型放射光施設SPring―8など】兵庫県内に設置された、強力な電磁波(放射光)を用いて物質の構造を詳しく解析できるSPring―8という施設の運転や維持管理に文科省が108億円を要求。「需要や相場を考え、精緻に費用分析するべきだ」「(施設を利用する)企業の売り上げに応じて費用負担を求めるなど(収益を上げる)努力を」との意見があり、判定は「3分の1以上の削減」。遺伝子を調べて植物の機能を活用する植物科学研究事業(要求額12億円)と、マウスなどの生命科学の研究材料を収集・提供するバイオリソース事業(同31億円)は、ともに「3分の1程度削減」を求めた。
【海洋研究開発機構】「深海地球ドリリング計画推進」(要求額107億円)は、地球深部探査船「ちきゅう」で東南海地震震源域の和歌山県沖・熊野灘の海底を約6千メートル掘り、巨大地震が起きる環境を調べる。仕分け人からは「国際共同研究なのに日本の負担が大きくないか」などの意見があり、判定は「予算要求の1割〜2割の削減」となった。地震や火山の原因に迫る観測などの「地球内部ダイナミクス研究」(同12億円)の判定は「少なくとも来年度の予算の計上は見送り」または「予算要求の半額削減」の両論併記。
【競争的資金(先端研究)】国などが課題を募り、審査で採択された研究に資金を配分する制度で、6事業で計1228億円を概算要求。財務省の査定担当者は「1人で10種類以上の資金を受けている研究者もいる」と指摘。「制度をシンプル化し、削減するべきだ」と判定。
【競争的資金(若手研究育成)】博士課程修了者らに経済的不安を感じさせず研究に専念させることなどを狙った特別研究員事業(要求170億円)は「雇用対策の色合いが強い」「民間に資金を出してもらえないか」との意見が相次ぎ、予算削減となった。若手研究者養成のための科学技術振興調整費(同125億円)と科学研究費補助金(同330億円)も削減との結論。
【競争的資金(外国人研究者招聘)】ノーベル賞級の学者から若手まで多くの外国人研究者を招き、人材育成や国際化を図る資金で、141億円を要求。「2週間程度しか滞在しない人もおり、研究(資金)ではなく交流資金でやるべきだ」などの意見が相次ぎ、削減と判定された。
【地域科学技術振興・産学官連携】地域の大学や産業界の特色を生かして科学技術を振興し、日本全体の研究のすそ野を広げる狙いで、数種類の事業やプログラムを用意。概算要求は総計268億円。仕分け人は「これまでも多額の国費を投入してきたが、地方に人、物、金はどれだけ増えたのか」「地方に自主的にしてもらった方がいいのではないか」などと述べた。判定は「廃止」。
【科学技術振興機構】理科支援員等配置事業は、子どもの理科離れを改善するため、小学5、6年生の一部授業に、研究者や大学院生などを理科支援員や特別講師として派遣。来年度に5500校分、22億円を要求したが、仕分け人は「すべての子どもに平等に機会が与えられるべきだ」「理科専門の教員を採用できるような抜本的な改革が先だ」などと指摘し「廃止」と判定。東京・お台場の「日本科学未来館」(要求額22億円)は、館長で元宇宙飛行士の毛利衛さんが来館者増などをアピール。仕分け人は、運営体制の整理を求め、判定は「削減」とした。
yulico さんこんばんは。匿名希望のYと申します。
最近、友人A氏が「最近、地球が寒冷化してきている」と言い始めて困っています。「温暖化はマスコミによる風説の流布」「太陽の黒点の活動がどうのこうの」「地球は氷河期に突入している」とか言っているようですが、マイナスイオンとプラズマクラスターの区別もついていない様子。とりあえず、「あなたの信心深さが温暖化から地球を救った。さらに、ヨシミCDスペシャルエディションを1枚100万円で100セット買えばあなたは永遠の命を授かる」と言いましたが、買ってくれませんでした。
どのようにすれば売りつけられるでしょうか…じゃなくて、えーと。
どのように切り返せばいいのでしょうか。「地球寒冷化論者」に対する、ウィットに富んだうまい切り返し方を教えて下さい。
最近、地球が寒冷化してきているという A 氏の主張ですが,少なくとも記録が残っている時代以降を議論の対象とするのであれば完全に誤りです.タイムスパンの取り方には様々な方法がありますが(例えば,1 年のスパンで見るのであれば,毎年,温暖化と寒冷化をくり返すし,1 日のスパンで見れば,毎日,温暖化と寒冷化をくり返すわけです),(根拠の有無はともかく)数十年〜百数十年程度のスパンで見れば,産業革命以降,年間平均気温は上昇し続けています.もう少し長いスパンで概観するのであれば,いわゆる万年雪が各地で融解しているという報告があり,現在(正確には1970 年代以降の30 年間)が,過去 10000 年で最も暖かい気候であったことが明らかになっています(1970 年代に行われた調査の際に過去 10000 年以上の記録を保持していた氷のサンプルが 1990 年代以降の調査では,温暖化に伴い融解したせいで記録が散逸してしまっていた,という報告があります.つまり,過去 10000 年間,その地域では氷が融けることなく積もり続けていたにも関わらず 1970 年代以降,その地域でも氷が融ける気温になった,ということを示します.因みに 10000 年より古い時代は,大雑把にいえば氷期なので,当然,もっと寒いです).これらは,観測事実ですので否定することはできません.
温暖化はマスコミによる風説の流布ということですが,これに関しては,サイエンティストの側からは何もいうことはありません.だって,マスコミさんが何を言っているのかなんてサイエンスとは関係ないですもの.でも,サイエンティストの言っていることにはそれなりの根拠があるので,ちゃんと読んでから自分なりに判断してくださいね.
太陽の黒点の活動がどうのこうのという A さんの主張ですが,現在,太陽の黒点が無くなって(少なくなって?),太陽からの入射が減少している(黒点活動が活発な時期が一番太陽の放射量が多いので,黒点が少なくなると地球への入射量が減る計算になる→寒くなる),ということを指しているのだと思います.
地球は氷河期に突入しているという A さんのお言葉に対してです.
氷河期に突入しているも何も,少なくとも中新世の中期以降,かれこれ 1000 万年以上前から現在に渡ってずーっと氷河期です.もっというと,確実なデータはないですが,おそらく 3000 万年前の始新世/漸新世境界の寒冷化イベント(Oi1)以降,ほとんどの時代は氷河期になるはずです.なぜなら氷河期という語は,「地球に氷河(氷床)が存在する時代」と定義されているからです.現在は,グリーンランドと南極に巨大な氷床がありますので,氷河期に当たります.
地球は氷期に突入していると読み替えるべきでしょう.因みに氷期とは,「氷河期の中で特に寒かった時代」を示します(逆に暖かかった時代を間氷期と言い,現在は間氷期であるといわれています.これらの氷期ー間氷期という語は同位体比の変動に基づいて明確に定義されています).
地球は氷期に突入しているという A さんの主張に対してですが,氷期なのか間氷期なのか,ということは終わってみないと分からないので(あくまで同位体比に基づいて定義されるので),原理的に分かりません.
「あー,それ知ってる!このあいだテレビのドキュメンタリーでやってたよね!(『テレビで茂木健一郎が言ってた!』も可)」
「うん.昨日も昼は暖かかったのに,夜は涼しかったよね.多分,今日もじゃないかな?」または「うん,うん.9 月を過ぎるとやっぱり気温も落ち着くよねー」または「何言ってんの?これから夏になるんだぜ?」
「二酸化炭素を増やして温暖化を促進させるために,電気(火力発電)を無駄遣いするべきだよ!そのために,ヨシミCD を沢山購入して無限ループで垂れ流すっていうのは Do-Dai ?」(販促 ver.)
「だからそんなに興奮してるのか!(←体温で空気を暖める的な意味で)」
「(ソースの論文を)zip でクレ」
「寒冷化するならエコに余分なエネルギーを使って,無駄に二酸化炭素を出している日本の現状は素晴らしいじゃない.政府もそれを見越してやっているんじゃないの?それのどこに文句があるの?」
「なんでそんなに unique な考察があるのに論文書かないの?」
「(真顔で)な,なんだってー!!」または「A さん,マジ,っっっ(溜め)っっっパネぇっすね!」
「俺は温暖化でおにゃのこの服装が開放的になった方がいいなー」
宇宙には人類だけではなく地球外生命体が存在するという主張が米航空宇宙局(NASA)の元宇宙飛行士から出された.
CNN は21 日、アポロ14 号に乗り1971 年に月探査隊の一員として参加したエドガー・ミッチェルさんが、「宇宙には人類だけが住んでいるのではなく,地球外生命体も存在するが,米国と他の国の政府はこれを隠している」と主張したと伝えた.
地球外生命体の可能性を研究する未確認飛行物体(UFO)支持者と研究者らはの集まりである第5回X 学術会議の閉幕後,ナショナルプレスクラブで行われた記者会見でミッチェルさんは,「実際にわれわれが宇宙で一人ではないという証拠を持っている」と述べた.
ニューメキシコ州ロズウェル出身のミッチェルさんは,「1947 年にロズウェルで起きたUFO 墜落事件が実際にあったことで,当時ロズウェルの住民は軍当局から見聞きしたことを話せば恐ろしい結果を招くと警告を受けている」と証言した.
このほか,「住民は宇宙飛行士になった同郷出身の自分にUFO 墜落事件の真相を伝え,10 年前に統合参謀本部の司令官がこれを確認した」と述べた.ただしこの司令官はいまではUFO 墜落を否定しているという.
これについてNASA 報道官は,「われわれはUFO を追跡していない.地球や他の星の地球外生命体について隠し事はしていない」とミッチェルさんの主張を一蹴した.
機能は何か,形態とは何か,という問いに関するものすごく大雑把な私的定義.適当なブラックボックスとその外界 (環世界ではなく環境) を設定し,このブラックボックスが存在するが故に生じる外界の変化を考える.このとき,外界の始状態と終状態とを結ぶ射 (morphism) を機能 (function) とよぶ.機能は参照透過とは限らず,実はブラックボックスには内部状態があって,外界の状態の変化に伴って内部状態も変化するものとして扱うほうが都合がよい.形態 (morphology) はその内部状態量の一つであり,その射を運動 (motion) とよぶ.心とか自由意志とか生気とかクオリアといった数々は,こういった内部状態量とその射のうち物理量として表現できていなために議論の対象にしえない (つまり使い物にならないゴミみたいな) 諸概念,という認識.目下の疑問は,機能に恒等射を想定してよいか,という点.
形態 (morphology) はその内部状態量の一つであり,その射を運動 (motion) とよぶ
あえて彼と意見が違うところを挙げるとすれば「形態分類は生態や進化と相関しない」という部分で,そこんところは「形態分類は生態や進化と相関するかどうかわからない」くらいにしておきたい.
コレには,同じ古生物系研究室に所属しながら,彼の専門が paleontology/stratigraphy である一方,私の専門が paleobiology だというのが影響しているんでないかと思う.
そんなことより,一応名目上同じ研究室に所属しながら必ず相関すると言いきってしまうような適応主義者らしき人がいるというのが,これまた大いなる謎.
古生物学というのは,今の非生物を過去の生物の痕跡として解釈する学問だと思っている.
ある種の性質とその成因に一対一対応がある場合もあるが,それでもやはり分類基準を性質ではなく成因にすり替える必要はないと思う.
姿は違うが…親子と判明 3科の深海魚、DNAほぼ一致
これまで別ものとされてきた深海魚の三つの科が、ひとつにまとめられそうだ。日米豪の国際研究チームが、3科が成長とともに姿を大きく変える魚の子ども、雄、雌にあたることを明らかにした。英専門誌バイオロジー・レターズ(電子版)に発表した。
キンメダイに近い仲間のリボンイワシ科、ソコクジラウオ科、クジラウオ科の3科で、それぞれ体長の5倍以上もある長いリボン状の尾、肥大した嗅覚(きゅうかく)器官、クジラのような顔つきといった特徴をもつ。
見直しのきっかけは、チームに加わる千葉県立中央博物館と東京大海洋研究所などが03年に発表した論文。魚類100種のミトコンドリアDNAの塩基配列を比べたら、リボンイワシ科とクジラウオ科にほとんど差がなかった。この結果に米豪の学者から疑問が出されたが、共同研究により、ソコクジラウオ科まで含めた3科のDNAにほとんど差がないことがわかった。
世界中の標本を調べると、リボンイワシ科は成熟個体がなく、ソコクジラウオ科は雄ばかり、クジラウオ科は雌ばかりということも判明。チームは3科をクジラウオ科に統一するよう提唱する。
魚で親子や雌雄の姿が違うことは珍しくないが、同館の宮正樹・動物学研究科上席研究員は「この仲間の姿の違いは魚類学者の想像を超えていた」という。
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