なにこれ?本当にこの時代、このタイミングで、こんなアルバム出しちゃっていいの?(褒め言葉)
前作から四年間の沈黙(って言っても活動は盛んでしたが)の末、本当にやりたい放題やってしまったという感じ。もうね、どこが良いとか、どの曲が良いとか、そういう次元を完全に超越しちゃって、過去の偉大なバンドと比較するとか、そういったくだらない評価をする隙を与えないくらいRed hot chili peppers そのものでありながら、未だかつてないロックを作ってしまっている感じ。
まぁ、屁理屈をごねれば、これはもう、八十年代まで全盛を誇ったギターロックの復活と栄光を告げている、とか、Californication, By the way とくる、ここ最近の流れを見れば、当然の進化、とか言うことは容易いんだけれども、そんな戯れ言には何の意味もない。
ただ、レッチリという四つの個性の集合体が、レッチリであることで、レッチリとして、気がついたら誰もついて行けないところに到達してしまった、というそれだけのこと。
でも、このことに気がつく人間は、いったいどれくらい居るんだろうなぁ……。僕は、この作品を、あと十年は聞き込まないと理解できないような気がします。そりゃぁ、上辺だけで楽曲の良さを感じることは出来ますが……。
多分、この作品が正当な評価を受けるのは、数年、もしかしたら数十年後のことになるのかもしれませんな。今の僕にも、多分、現在の多くのコアな音楽ファンにとっても、現在という時代に生きている限りは、この作品を理解することは不可能だと思うので……。
そのくらい凄い作品。是非ご一聴を。
追記(ロックに興味のある人へ)