2006年07月03日

レッチリの新作

 これがもう、本当に意味不明な件。
 なにこれ?本当にこの時代、このタイミングで、こんなアルバム出しちゃっていいの?(褒め言葉)

 前作から四年間の沈黙(って言っても活動は盛んでしたが)の末、本当にやりたい放題やってしまったという感じ。もうね、どこが良いとか、どの曲が良いとか、そういう次元を完全に超越しちゃって、過去の偉大なバンドと比較するとか、そういったくだらない評価をする隙を与えないくらいRed hot chili peppers そのものでありながら、未だかつてないロックを作ってしまっている感じ。

 まぁ、屁理屈をごねれば、これはもう、八十年代まで全盛を誇ったギターロックの復活と栄光を告げている、とか、Californication, By the way とくる、ここ最近の流れを見れば、当然の進化、とか言うことは容易いんだけれども、そんな戯れ言には何の意味もない。
 ただ、レッチリという四つの個性の集合体が、レッチリであることで、レッチリとして、気がついたら誰もついて行けないところに到達してしまった、というそれだけのこと。


 でも、このことに気がつく人間は、いったいどれくらい居るんだろうなぁ……。僕は、この作品を、あと十年は聞き込まないと理解できないような気がします。そりゃぁ、上辺だけで楽曲の良さを感じることは出来ますが……。

 多分、この作品が正当な評価を受けるのは、数年、もしかしたら数十年後のことになるのかもしれませんな。今の僕にも、多分、現在の多くのコアな音楽ファンにとっても、現在という時代に生きている限りは、この作品を理解することは不可能だと思うので……。

 そのくらい凄い作品。是非ご一聴を。


追記(ロックに興味のある人へ)

2006年04月15日

超名曲で書いてみる

 こんばんわ。yulico です。こんばんわ。

 今週今月は、マイナーなカテゴリを強化しよう週間月間なので、今日は、メインコンテンツ(らしい)の「名曲集」を更新してみようと思います。

 このカテゴリのレヴュウでは、これまで、隠れた名曲チックなものばっかり扱ってきたわけですが、特にそういう意図で曲を選んでいるわけではありませんでした(とかいうと、沢山更新していそうですが、過去二回しか更新していないカテゴリです……)。

 んなわけで、今日は、超名曲をセレクトいたしました。

 OASIS "Live forever" です。

 この曲は、少しでも洋楽をかじった人なら聴いたことがない人はいないでしょう。ロック史に残る傑作です。

 しかし、実は、僕、あまりOASIS は好きではないのです。何故なら、特に中期がthe stone roses(このバンドの説明にLINK) のロックに対するイデオロギーが劣化したバンドにしか見えないからです。最近の二作はまともになってきたけれど。

 でも、この曲は違います。別格です。

 僕が、物事を評価しようと思ったとき、ひとつの指標となるのが、「果たしてこれは、この人たちがいま作らなかったら永遠に出てくることはないのか?それとも誰か他人が、いずれたどり着けるのか?」という視点です。もしかしたら、この部分が評価に一番関わってくるかも知れないくらいです。
 この曲は、この点で、僕の中でダントツの一位に輝いています。

 単純なコード進行。単なるローコード。下手くそなギターにドラム。ルートしか弾いていないベース。滅茶苦茶なボーカル&コーラス。甘ったるい歌詞。そして、究極に美しいメロディー。ジョン・レノンの死んだ後の時代に、こんな曲を恥ずかしげもなく出すことの出来る神経は、明らかに異常です。

 ロック史の観点から言えば、他にもいっぱい言うべきことはあるのですが、そんな御託は、この曲の前では無用でしょう。

 ただ、曲に身を任せて。

2006年02月14日

たまには音楽のひと時を

 こんにちは。かれこれ何日間更新を放っておいたのかもわからないくらい長らく更新していませんでしたyulico です。卒論は何とか一段落着いて少し中だるみ気味な今日この頃ですが、皆様はいかがお過ごしでしょう?

 で、前置きはこのくらいにして……。

 最近聞いた曲です。ミーハーだって言われたって構わないもん、だって、好きなんだから。というわけで、ジェームス・ブラントの"You're beautiful " です。

 この曲は本当に素晴らしい。僕に、久し振りに"Simple is best " って言葉を思い出させてくれました。究極には、声と単純なメロディーだけで構成された曲の美しさ。こう言う曲は、後ろの伴奏を完全に無くした状態で聴きたいですね。
 ふと、街の雑踏で見かけた名前も知らない女の子。と、歌詞に出てくるような物語ではなくとも、この曲を聴くと、初恋とか、初めての彼女とか、セピア色の記憶の中に沈んでいる何か暖かいものを思い出させてくれます。どこか懐かしいメロディーなのに新鮮で、本当に素直に心に響く。そんな曲です。くたびれかけた中年のおっさんが歌っているってとこもポイント高いけど、この声、このメロディーはかなり究極に近いと思う。

 僕がポップスをこんなにべた褒めする日が来るなんて、僕だって思いもしませんでした。

2005年10月30日

そんなわけで癒し系の一曲

 落ち込んだときに聞きたい一曲。

 「想い出してごらん」銀河鉄道

 です。
 銀河鉄道と言う七十年代のフォークロックバンドの代表曲です。その名もずばり「銀河鉄道」というアルバムに収録されています。最近、CD でも再発されました。

 この曲とは、再発されたCD のジャケに惹かれてジャケ買いをしたらツボに嵌った、と言う出会い方をしましたが、そんな出会い方がお勧めな感じのアルバムです。アルバムは全体的に古き良き、日本の音楽と言う感じで、正直、取り立てて騒ぐほどのものではないかも知れませんが、七十年代と言う時代、その典型的な喫茶店に集う若者が人生論とかぶつけ合って、歌に、音楽に、命をかけている、そんな情景が思い浮かぶような素敵なアルバムです。

 しかし、「想い出してごらん」の一曲は違います。この曲は、日本のフォークロック史に残ってもいいくらい、隠れた名曲です。

 まず、音楽が素晴らしいことはもちろんですが、個人的には、この曲のベースラインに打たれました。そして、歌詞。これが地味に、自分の過去とシンクロして、心に響きます。

 冒頭。

「僕が、アメリカの田舎者の歌に参ってた頃、君は日本のスターを追いかける女の子」

 これがすべて。ワカラナイ人には絶対ワカラナイと思いますけど、自分で少しでも音楽をやったことのある人には分かってもらえるんじゃないかと思います。「音楽」という(少なくとも)自分では譲れないラインで分かり合えない。これはえぐいですよ……。

「ニールヤングを聞いたら、僕のこと想い出して。それだけで良いんだ」

 恋には、きっとならなかったんでしょう。ちょっとした接点があって、お互いをちょっと意識したりなんかしたけれど、「男の譲れない部分」が邪魔をして、結局、すれ違った。だけど、何気ないとき、ボーっとしてるときに、ふと、彼女の好きだった曲を聴いたりすると、何故だか彼女を想い出してしまう。
 だから、僕のことも時には想い出してね。煙草を一本吸ったら忘れてしまうくらいでいいから……。

 そんな感じ。

 歌。特に人が好きだった歌。よく歌っていた歌。そういうものって、ふと聞くと、その人のことが思い出されるものですよね。……って、こう言うのは未練ったらしい男だけなんだろうか?

 だから、どこかで元気に活躍していると思う誰かに。

「Cradle of Filth かSlipknot を聞いたら、僕のこと想い出して。それだけで良いんだ」
(↑オチのつもり。意味不明な方々、あなたは正常です)